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Haruの気まぐれ日記

不毛地帯 山崎豊子著

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1巻600ページ超、全4巻の大作だが
次から次へと展開するストーリーで全く飽きることなく読み終えた。
物語は主人公 元大本営陸軍部の作戦参謀 壱岐正の
昭和20年終戦の日の回想シーンで始まる。

1部 シベリア拘留時代
2部 帰国後の商社時代の2部構成だが
特に1部 主人公 壱岐正の旧ソ連軍からシベリアに拘留されている時の
収容所生活の飢餓と過酷な強制労働の描写は凄まじく圧倒的な迫力で迫ってくる。
戦後、戦争捕虜として、他国でこのような悲惨な事があっていたのかと強い衝撃を受けた。

著者 山崎豊子には 「大地の子」 「白い巨塔」 「沈まぬ太陽」など実話に基づいた綿密な取材でリアルティある名著が多いがこれらの本に勝るとも劣らない傑作だと思う。

「不毛地帯」というタイトルになんとなく触手が動かず今まで読んでいなかったのが
悔やまれる。それほどの感動本だった。

それにしてもこれだけの大作中の多数の登場人物が
いろんな絡み合いで物語が進んで行き、次から次へと展開するストーリー
そしてその全てのストーリーに伏線があるのに驚かされる。

著者はこの構成を最初の1ページから最後の2500ページまで計算しているのだろうか?
一流の小説家の頭の中ってどうなっているのだろう?
これは私が今まで読んだ本の中で確実にベスト10に入る名著となるだろう。
今年ドラマ化されるらしいがどのように映像化されるのか楽しみだ。
by haru3yama | 2009-08-27 20:06 | 雑記
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